こんにちは、松本千嶂です。
今日の書作品は、禅語の「夢」です。
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「夢」（禅語）
読み：ゆめ
意味：この世は仮の姿
大きさ：タテ約33cm、ヨコ約24cm
用途：インテリア
「書環（日本製墨）」という墨液で書きました。普通、墨をたっぷり含ませた筆で文字を書くとにじみが出ます。そしてそのにじみは筆跡より薄くなります。ところがこの墨液は、にじみの方が濃くなりその結果、線を隈取（くまどり）したようになります。一寸作品の雰囲気を変えたい場合に使ってみてはいかがでしょう。
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沢庵和尚は死ぬ間際に「夢」と大書されたそうです。そこには「是亦夢非亦夢（ぜもまたゆめひもまたゆめ）」と書き添えられていました。禅では「この世はすべて儚い夢（仮の姿）」と考えるそうです。そんな現実ではないものに執着したり、一喜一憂しても仕方がないではないか。「夢」という言葉にはそんな意味が込められているように思います。
さて、この世が夢なら、その夢から覚めた時にはどんな世界があるのでしょうね。
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