こんにちは、松本千嶂です。
今日の作品は禅語の「放下著」。
ある修行僧が「すべてを捨てました。さらにどんな修行をすればよいでしょうか」と尋ねたときに、趙州従諗(じょうしゅうじゅうしん)という名僧が答えた言葉だそうです。
******************
「放下著」(禅語)
読み:ほうげじゃく
意味:何ものにも執着をもたず、一切をさっぱりと捨ててしまえ
「著」は強調する助詞。
大きさ:タテ約24cm、ヨコ約33cm
用途:インテリア
******************
さらに「捨てたという意識さえ捨てろ」と。
年を重ねると、知らず知らずのうちにいろんなものを背負っています。
身の丈を超えた量の荷物です。重たい。
自慢したくなるような経歴も、恋人との楽しかった思い出も、トラウマになっている苦い失敗のことも、大切な人との悲しい別離のことも、心の中のすべてを捨て、断ち切ってしまえばいいのです。執着せずに捨ててしまえば、どんなに楽なことか。そこから今まで気づかなかった、素の自分が見えてくるかもしれません。
一般財団法人「断捨離®」代表のやましたひでこさんが、その公式サイト(http://yamashitahideko.com/)で「断捨離とは、モノへの執着を捨てることが最大のコンセプトです。モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする。これが断捨離の目的です。」と言っておられます。
「モノ」と「心」の放下。いやいや、難の中の難です。
上の作品も執着の塊みたいになってしまいました。
まだまだ精進が足りません。