「書」 創作の楽しみ

インテリア用書作品とデザイン用毛筆文字

2022(令和4)年 年賀状 ~デザイン用毛筆文字~

こんにちは、松本千嶂です。

今日はデザイン用毛筆文字で、2022(令和4)年の年賀状です。

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年賀状を出す枚数も減りました。以前は営業も兼ね、多くのデザイン関係の会社へ出していましたが、昨今はごく限られた取引先だけにしています。他、近しい知人友人のみです。日本郵便の発表によれば、発行枚数を人口で割った一人当たりの枚数は2003(平成15)年の34.9枚をピークに、2021(令和3)年には17.0枚まで減少したそうです。SNSの普及が原因ともいわれています。

さて、私の年賀状は例年通り、下のように三つの部分に分けて毛筆文字を書き作成しています。ごくごく簡単な年賀状ですが、受け取った人が差出人を見なくても、これは松本からの年賀状だとわかってもらえたらいいなと思い、毎年同じ形式にしています

(毛筆文字原本)

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「謹賀新年」

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「本年も何卒よろしく御願い申し上げ万壽」

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「壬寅元旦」

(参考)
2021(令和3)年の年賀状はこちら。

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来年の干支(えと)は「壬寅(みずのえとら)」。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなる十(じっかん)と、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥12種類の十二(じゅうにし)の組み合わせが「干支」。60年で一巡し、暦が一番目の「甲子(きのえね)」に戻ることから数え年60歳を「還暦」というのはご存知のとおりです。甲子園球場の「甲子」は竣工した年(1924年)の干支「甲子(きのえね)」から後に命名されたそうです。壬申の乱戊辰戦争などもその年の干支から名前が付けられたのではないかと思います。書作品にも雅号と一緒に「辛丑 盛夏」とか「壬寅 一月」と制作した年の干支が書かれていたりします。

ところで、「寅」は「虎」とも書きます。思い浮かべるのは「甲斐の虎」といわれた武田信玄。信玄の名言に

「勝敗は六分か七分勝てば良い。八分の勝ちはすでに危険であり、九分、十分の勝ちは大敗を招く下地となる。」

「戦いは五分の勝利をもって上となし、七分を中となし、十分をもって下となる。
五分は励みを生じ、七分は怠りを生じ、十分はおごりを生ず。」

私たちは今、コロナとの戦いをしています。そしていろんな対策の甲斐あって急激にその感染者数、重症者数、死者数が減りつつあります。五回(五波)の戦いに勝利してきました。しかし、ここで気を緩めてはなりません。

信玄の言葉の意味するところではないでしょうか。

 

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毛筆文字工房千嶂
松本 一(千嶂)

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