こんにちは、松本千嶂です。
今日の書作品は、禅語の「洗心」です。
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「洗心」(禅語)
読み:せんしん
意味:心の汚れを洗うこと
大きさ:タテ約24cm、ヨコ約33cm
用途:インテリア
書作品に押印する印には、姓名印、雅号(がごう)印、関防(かんぼう)印があり、「三顆一組」といわれているように、基本的にはこの三つの印を押印して作品の完成となります。
「姓名印」と「雅号印」は、作品の最後に作者が誰であるかを明らかにするため署名しますが、その下あるいは傍らに押印するものです。姓名印は白文が一般的です。白文とは文字の部分を刻し、押印すると文字が白くなるものです。一方、雅号印は朱分が一般的です。朱文とは文字と印の周りを残して刻し、押印すると文字と印の周りがが朱色になるものをいいます。ちなみに雅号とは本名以外につける風雅な名前のことです。
「関防印」は作品の右肩に押印します。好きな語句などを刻した印で、「引首(いんしゅ)印」ともいわれています。
三顆の押印が基本ですが、作品全体の構成、表現意図、バランスを考え、雅号印だけ押印したり、姓名印と雅号印だけ押印し関防印は押さなかったり、あるいは署名を省略したり、と作品ごとに変わってきます。
今日の作品には、雅号印と関防印を押印しました。
<雅号印(朱文)>
「千嶂」
<関防印(白文)>
「主一」:心を一心にそそぐこと
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心の汚れのもとは煩悩。欲望や怒り、不平不満は心の垢となって日々溜まってゆきます。たまにはきれいに洗い流し、新たな心にしたいものです。
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