こんにちは、松本千嶂です。
今日の毛筆文字は「商品ロゴ」です。
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デザイン制作:株式会社デ・トレイヴ様
発注元:株式会社市川園様
(毛筆文字原本画像)
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屋号やパッケージデザインに毛筆文字を使用することは、そのお店や商品を印象付けることに役立ちます。
街中を歩いていると、ふと立ち止まってしまうお店の看板に出会うことがあります。独特の筆使いや斬新な文字の形。しかし、その毛筆文字には確かな古典書道(2020-08-24の記事参照)の趣きがあり、美しさや品の良さ、心地良ささえ感じます。屋号ではありませんが、何年か前のNHK大河ドラマ「風林火山」のタイトルにも同じような感想を持ちました。このタイトルの毛筆文字は書家の柿沼康二さんが書かれたのですが、「古典書道の勉強は欠かさない」と述べられているのを何かの記事かテレビで聞いた覚えがあります。斬新性やあるいは奇抜性もその裏に古典書道があってこそ一層光輝くものだとの思いを強くしました。
一方、商品のパッケージに使用される毛筆文字も、やはりその商品を印象付けるものでなくてはなりません。ただ、商品ロゴの場合は第一に読めることが大切で、印象付けようとするあまり、奇抜になりすぎて読めなくなってしまってはその役割を果たしません。「何と書いてあるのかなあ」と消費者に思わせることが狙いである場合を除いて、奇抜なデザインの文字は、提案しても採用されることはあまりありません。また、その条件を満たすために、提案には草書体は極力使わないようにしています。
屋号や商品ロゴといった商用の毛筆文字(デザイン用毛筆文字と呼んでいます)を書く場合でも、書道の基本である古典書道は忘れないように心がけています。
以下は、この事案で提案した他の毛筆文字です。参考までに。
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