「書」 創作の楽しみ

インテリア用書作品とデザイン用毛筆文字

文房四宝

こんにちは、松本千嶂です。

今日は、「文房四宝」について述べます。

今は日常生活において、毛筆で字を書くということはほとんどありませんが、「筆」、「紙」、「墨」、「硯(すずり)」の四つは、古来、文房具の中でも重要なものとされ、「文房四宝」と言われてきました。

 

〇毛の強弱

イ、極めて柔らかいもの。「柔毫(じゅうごう)」といいます。主に羊毛が用いられています。

ロ、極めて硬い(強い)もの。「剛毫(ごうごう)」といいます。狸や馬等の毛が用いられます。

ハ、イとロの中間のもの。「兼毫(けんごう)」といいます。柔らかい毛と硬い毛を混ぜたもの。

〇穂(鋒)の長さ

イ、極めて長いもの。 長鋒といいます。

ロ、極めて短いもの。短鋒といいます。

ハ、イとロの中間のもの。中鋒といいます。

〇穂(鋒)の太さ

その直径(おおよそ2㎝~0.7㎝)により、太いものから1号、2号、3号、・・・・8号、製造会社によっては10号まであるものもあります。

以上のように、それぞれ特徴があります。使用する紙の種類、大きさ、書く内容や字数によって使い分けます。一通り使ってみて、それぞれの特徴を味わった後、その時々の状況によって用いることができるようになれば、書作品も一段と味わい深いものになるのではないでしょうか。

最近流行り(?)のパフォーマンス書道といわれるものに使用する超大字を揮毫(きごう)する(書く)ための筆や、わらや鳥毛の筆もありますが、もちろん一般的ではありません。

〇質

手すき紙と機械すき紙、厚い紙と薄い紙、墨のにじみ易い紙とにじみ難い紙、漢字用の紙とかな用の紙、というようにいろいろな分け方がされています。これもいろんな紙を使ってみて、筆との相性を体得してゆくことになります。最初はやはり、中間のものから使ってみるのが良いかと思っています。

〇大きさ

基本は半紙、ではないでしょうか。習字を習い始めたときに使うあの半紙です。横約24㎝、縦約33㎝の大きさです。1字、2字、・・・、多字数と、上手く収められるように練習します。横にして使ってみたりして作品の表情の変化を楽しみます。

展覧会に出品する場合は大きな紙を使います。主催者が大きさを指定することもあります。大きな紙の基本は「四尺画仙(よんしゃくがせん)」です。別名「全紙」といわれています。横約69㎝、縦約136㎝の大きさです。これを縦半分に裁断したものが「半切」または「条幅」といわれる紙です。この他にも「2×8(にはち)」、「大画仙」、「中画仙」等様々な大きさの紙があります。

「色紙」というものもあります。よく芸能人のサインが書かれています。これも色んな質・大きさがあります。


〇唐墨と和墨

唐墨は中国産のもの、和墨は日本産のものです。唐墨と和墨は材料の配合が少し違うそうです。墨は、煤(すす)、膠(にかわ)、香料を混ぜ合わせ乾燥させたものですが、唐墨は膠の割合が多く、和墨は煤の割合が多いといわれています。そのため、墨のおりる速さ、墨色、粘りに違いが出てきます。

〇松煙墨と油煙墨

松脂(まつやに)を燃やして出た煤を原料として作られる墨を「松煙墨」といいます。一方、「油煙墨」は菜種や胡麻などの植物性油脂を燃やして出た煤から作られる墨をいいます。
どちらの墨も、よく磨った場合は違いが分かりにくいですが、それを水で薄めると、松煙僕は青みがあり、油煙墨は茶色っぽい色になります。磨墨の時間を調整して色やにじみの変化で創作を楽しむことができます。

 

硯の良否によって墨色にも違いが出るといわれています。良い硯は早く磨れ、きめも細かな墨になります。

〇中国産(唐硯)と日本産(和硯)

中国産の硯には、端渓硯(たんけいけん、広東省)、歙州硯(きゅうじゅうけん、安徽省)、紅糸硯(こうしけん、山東省)、松花江緑石硯(しょうかこうりょくせきけん、吉林省)などがあります。
日本産の硯には、赤間硯(あかますずり、山口県)、土佐硯(とさすずり、高知県)、雨畑硯(あまはたすずり、山梨県)、雄勝硯(おがつすずり、宮城県)などがあります。
いずれも掘り出される石の産地によって分けられています。価格も高価なものから安価なものまで様々です。硯の特徴などを調べて、自分に合いそうなものを2~3面揃えて使い分けるといいのではないでしょうか。

以上、文房四宝について記しました。それぞれが少なからず影響し合います。その結果が書作品の表情となって現れます。また、筆、紙、墨、硯と自分との相性も大事です。心地よく書けるものであれば、創作も楽しくなります。

 

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