「書」 創作の楽しみ

インテリア用書作品とデザイン用毛筆文字

為国之道必崇簡恵正家之義充帰倹約 ~インテリア用書作品~

こんにちは、松本千嶂です。

明日9月14日は自民党総裁選の投開票が行われます。各候補者は、自身の主張、政策を掲げ総裁選に臨んでいます。私には難しいことはわかりませんが、ともかく新しい総理大臣になる人が明日決まります。

今日の作品は、 2020-06-28の記事で紹介した「墨場必携」にある語句です。

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 「為国之道必崇簡恵正家之義充帰倹約」

読み:
國を為むる(おさむる)の道、必ず簡恵を崇ぶ(たっとぶ)、家を正すの義、充(まこと)に倹約に帰す

意味: 
国家を治める方法は、物事を簡易にして恩恵を施すことが第一である。家を整え正す筋道は、結局は、物事をつつましくして、華美にしないことである。

大きさ:タテ約33cm、ヨコ約24cm
用途:インテリア

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国を治めるには物事を簡易にするのが一番である、と。

「シンプル イズ ベスト」という言葉もありました。国家という大きな組織を動かすのですから、いろんな装置が必要になります。当然、その仕組みが複雑になるのも理解できます。それでもやはり、できるだけ「簡単で分かり易い」ものにしてほしいと願います。

そう言う私の今日の作品も、読みづらい分かり難いものになってしまっています。すみません。まあ国の統治と同列で考えるものでもありませんが。

もう一つ、家庭を維持するには、結局は倹約することである、と言っています。

貝原益軒の著書「家道訓」の中でも、家を維持発展させるために一家の主がすべきことの一つとして「倹約」が掲げられています。倹約は自分を律する強い気持ちが必要です。計画を立てて出費しなければ、浪費が借金に繋がり、さらには家庭を崩壊させてしまうという悲しい結果を生むことにもなります。

「倹約に帰す」。 心に刻むべき言葉です。