こんにちは、松本千嶂です。
二十四節気というものがあります。一年を立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒という二十四の季節に分けたもの。おおよそ半月ごとの季節の変化を表しています。この二十四節気の各節気をさらに三つ(初候、次候、末候といいます)に分け、おおよそ五日ごとの気象や動植物の変化を七十二の短い文で表したものが七十二候といわれるものです。「日に日に暖かくなり」とか「山々が色づき始め」とか。そんな季節の微妙な移り変わりを楽しむことができます
今日の作品は、大暑の次候である「土潤溽暑」。
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「土潤溽暑」
読み:土潤(うるお)うて溽(じょく)暑す
意味:土がしめって蒸し暑くなる
大きさ:タテ約33cm、ヨコ約24cm
用途:インテリア
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今年の「大暑」は7月22日。また、大暑はこの日から立秋(8月7日)までのおおよそ半月の期間のことでもあります。一年で一番暑いとされる時期。その中頃(次候)を「土潤溽暑」と七十二候では表現しています。「蒸し暑い」、と。
例年なら、夏祭りや花火大会、海水浴、そして今年は何といっても東京オリンピックと、いつもの年以上に盛り上がる予定でしたが、コロナウィルスによる影響で、私生活や仕事は打撃を受け、オリンピックは延期、加えて豪雨による災害が各地を襲っています。
悠長に季節の変化を感じている余裕などないのかもしれません。
平穏な日々が早く戻りますように。